― ちょうどのススメ ―
学校は、同じ年令だと全く同じことを教えます「何才だと器の大きさはこれ、中身はこれ」と決まっているのです。
公文式は、「何才だからこれをやる」という年令わけではありません。
年令に関係なく、その子がちょうどの学習をしていく個人別の学習法です。
学校のように年令別だと、小学6年生ならともかく、1年生での4月生まれと早生まれの子どもの差はとても大きいものです。
ある子どもにとってはちょうどでも、ある子には大きすぎたり小さすぎたりもします。
幼児は、自分がやることがなくてぼけっとしているのは大きらいです。
自分にちょうどあった内容だと、とても喜んで自分からやります。しかし、難しすぎると見向きもしません。
子どもにちょうどかどうかは、大人には決められません。
大人からみてその子にちょうどというのは、はずれることが多いものです。
「子どもからみてちょうど」を知るには、子どもに聞くことです。
公文式では、どこの高さをやっているかは、あまり重要ではありません。
一番大切なのは、「その子がどこを一番やりたがっているか」ということです。
ですから時には、「どこをやりたい?」「どっちをやってみたい?」と生徒に聞くようにしています。
ちょうどだから楽しくでき、ちょうどだから力がつき、ちょうどだから驚くほどどんどん進むのです。