教室に、こんな生徒がいました。
中3のGさんは、数学のN教材を学習していますが、彼女にはある習慣がありました。G教材から、学習したすべてのプリントを番号順に並べて、つづって保管しているのです。しかもGさんは、教室に、いま学習している教材だけでなく、「前の教材」「前の前の教材」まですべて持ってくるのです!
先生 「重いのに、N教材のほかに、L教材とM教材もすべて、毎回教室に持ってくるなんてすごいね。どんなふうに使っているの?」
Gさん「持ってくるだけではなくて、以前に学習したところや、関連のあるところを見返すようにしています」と言いいました。
教室で中高生の学習を見ていると、どうやら、この「教材をつづっている」「ときどき以前の教材を見返している」ことと、学力のつき具合には大きな相関があるようです。Gさんは数学が苦手だと言って小4から公文式の教室に通ってきてくれていましたが、いまでは数学は大得意です。教室でも4時間くらいずっと集中を切らさず「解くのが楽しい」と言ってくれています。
ほかにも、学習済みのプリントを保管していた生徒は、小5のときは算数のテストが0点近かったのに、高3で最終教材を修了して、大学の数学科に進んだというケースもありました。
2人とも、苦手だった数学が得意になったというところが興味深いですね。
【今日の学び】
学習済みのプリントを、もう使わないからと捨ててしまうのはとてももったいない! 訂正して100点になったプリントは、努力の証である以上に、自分にとって最良の参考書になります。ぜひ、番号順に並べてつづっておきましょう。そして、学習中の箇所に関連のあるところや理解があやふやなところなどを、ときどき見返すといいですよ!